健康長寿は誰しも願うところのものです。
しかも、延命装置につながれての長生きではなく、元気に寿命まで生きて、 お迎えが来たらポックリ亡くなるというのは、人間としての悲願と言っても過言ではありません。
現在、医療技術の進歩によって、平均余命は大きく延び、 高齢化社会を迎えています。
数字と統計の上では確かに長生きになってはいるのですが、 その生活の質というものに着目したときには、はっきりと「長生きしていて良かった」といえる例と、 「長生きしても…」という例が見えてきています。
そもそも長生きを願うというのも日々の生活が楽しければこそです。
現在の生活が辛く苦しいのに、 その生活をずっと続けていたいという気持ちはそうそう湧いてきません。
すなわち、長寿の最大の秘訣は「もっと長く生きたいと思える生活」をすることにあるでしょう。
そういった楽しい生活の絶対条件とも言えるのが、 「身体の健康」と「心の健康」です。
結局のところこの2つが揃わなければ、いくら財産や地位や名誉が有っても、 楽しい生活とはなりません。
むしろ余分な執着心の元になって、却って苦しい毎日を作り出してしまうかもしれません。
身を粉にして働いて財産を築くも、身体はボロボロで認知症に掛かり、 一生懸命稼いだお金は特別養護老人ホームに払うだけが使い道ということも、 決して珍しい話ではありません。
どうやって、心も体もイキイキと、晩年を過ごすのか。
ここが今も昔も変わらぬ、人間の一生を通した課題です。
家族に囲まれて晩年を生きるにせよ、独り趣味に没頭するにせよ、 社会貢献に生きるにせよ、老年期にあって「生きがい」というものが重視される理由でもあります。
健康=寿命とは言い切れない部分もありますが、 いずれにせよお迎えが来るその日まで心も体も健康で元気に生活したいものです。
そして、それにはやはり普段から気をつけるべき点が幾つかあります。
ここではそういった「コツ」、「秘訣」 をそれぞれ簡単に分かりやすく述べていきたいと思います。